コロナ禍の結婚式

【コロナ禍の結婚式】2020年11月に実施した新郎新婦のリアルなお声

こんばんは

麗風つくばシーズンズテラスで

ウエディングプロデューサーをしております、南と申します。

いつも麗風のブログをご覧いただきまして、ほんとうにありがとうございます＾＾

実は、3月に入ってから、定休日以外のブログを毎日、更新させていただいております！

このブログをご覧の方で、麗風で南を見かけた際には、

「ブログ見てます」とお声をかけていただけますと、とっても喜びます！

さて本日は、昨年11月にご結婚式を挙げられた新郎新婦様に伺った、

「コロナ禍の結婚式」についての、リアルなお声をご紹介させていただきます。

おふたりとの出会いは2年前。「白無垢で結婚式がしたい」そうおっしゃっていたのを、今でも鮮明に覚えています。

選んだお日にちは2020年11月22日。

3連休の中日で大安、いい（11）夫婦（22）の日でゴロもよく、2020年で最も人気といっても過言ではないお日にちでした。もちろん当時は、新型コロナウィルスの流行など予想できるはずもなく、ゆっくり、じっくり、お打合せを進めてまいりました。

そして2020年2月。感染者が首都圏から徐々に各地へと広がっていき、と同時に「不要不急」という言葉を多く耳にするようになりました。

結婚式は不要不急か？

私たちプロデューサーはもちろん、新郎新婦様も、何度も考えさせられたことでした。

おふたりが出した答えは「延期」ではなく「続行」。

その答えにたどり着くまでの、新郎新婦様の “リアル” なお声をお届けいたします！

《コロナウィルスの影響がある中、どんな悩みがありましたか？》

結婚式直前で列席ゲストに感染者が出たら、もう結婚式は実施できないかもしれない…参列者を呼んで行ってもいいのか、親族だけといった規模を縮小して行うべきか？年配ゲストのことを考えて、写真だけにした方がいいのか…悩むことはたくさんありました。とことんふたりで話し合った結果、親族だけの結婚式も、写真だけのフォトウエディングも、自分自身が納得できないような気がしていました。

「結婚式をするなら、後悔したくない」という気持ちは人一倍強かったのだと思います。

本当なら、もっとゲストに声をかけたかったし呼びたかったけど、遠方の方などもいらっしゃり、結果、人数を絞って実施する方向を選びました。決断をした後も、自分たちの結婚式で感染者が出たり、クラスターが起きたりしたらどうしよう？という不安はずっとありました。

《そのまま実施、という決断をなさったときは、どんなお気持ちでしたか？》

約2年前から、いい日取りを予約していました。たまたま、とか適当に、ではなく【この日】と決めて式場を探していたので、「この日に結婚式を挙げたい」という想いを無駄にしたくありませんでした。また、自分たちの人生を考えたときに、子どものこと、マイホームのことを考えると、これ以上先の日にちへの延期は、考えられませんでした。それでも、同じ時期に式を予定していた花嫁インスタの「延期しました」という投稿を見て、落ち込んでいたことはありました。今となっては「結婚式やって良かった」と思えるけど、開催した後も2週間が経つまでは、多少の不安は残っていたと思います。

《ご準備中、役に立った情報や、励みになったことなどはありましたか？》

近い時期に式を予定している花嫁たちのインスタは良く見ていていました。けれど、ネットを開くと、コロナ関連のことばかりになってしまうので、なるべくマイナスな投稿は避けて、ウエルカムスペースの飾り付けなどの、テンションが上がる投稿をよく見るようにしていました。そんな中、お打合せの中で、会場側で「アクリル板を用意できる」というのを聞いて、すごく安心しました。

どうしても食事中にマスクを外してしまうことが不安でしたが、アクリル板があれば飛沫感染のリスクも少なくできるので、家族も安心してくれました。

《当日を迎えたときに感じたこと、印象に残っていることはありますか？》

マスクをしているゲストの顔を見て「コロナ禍の結婚式だな」という感じはしましたが、マスク越しからでも、目じりのしわなどから笑っている表情が見えて、「あ、楽しんでくれているな」と感じられて嬉しかったです。

準備期間はバタバタで、あっという間に当日を迎えた感じでした。当日は、県外のゲストもいたため、久々に会う友人も多く、それでもほとんどの友人が来てくれたのは、ほんとうにありたがったです。友人の中には、お子様がいる子もいて、家族に預けて出席してくれたことなどを考えると、出席してくれた友人はもちろん、こころよく送り出してくれた旦那さんやご家族の皆様にも、本当に感謝でした。

家族に反対されてしまったら、友人も来られなかったと思うと、サポートしてくださった皆様には頭が上がりません。あの日、あの場にいてくれたゲストは、自分たちにとって本当に「たからもの」だと感じました。一番挙げづらかった時期だったからこそ、改めて【感謝】しかありません。

あの時はまだ、みんな手探りで結婚式を実施していて、どうしたらいいか？の正解も分からず、とにかくやるしかなかった。

1テーブル5人という制限はありましたが、さびしい感じもなく過ごせたし、アクリル板が透明に近いものだったので、自然な雰囲気の中でできたのも良かったです。

《ゲストのみなさまからは、どんなお声や感想がありましたか？》

「すごい良かった！」と言ってもらえました。特にラストのエンディングロールが大好評でした！！曲の雰囲気に合わせて作ってくださったので、ゲストみんなの表情も見られたし、家や携帯で10回は見ましたね！

ゲストの方からも「アクリル板があって良かった」と、しっかり対策している安心感を伝えられました。

私の母からは、「おじいちゃんの写真を持ってきたときに、写真立てを用意してくれて、嬉しかった」と言われ、家族が喜んでくれたのも、嬉しかったです。

おじいちゃんから「結婚式はやるように」と言われていたので、それもあって、やらない選択肢がなかったと思うと、この結婚式を実施するきっかけになったおじいちゃんにも届いていたら嬉しいし、きっと会場のどこかで見てくれていたと思っています。もし参加していたら絶対に「いい式だったよ」と言ってもらえたと思います。

《ご結婚式を悩まれている新郎新婦様にアドバイス等あればお聞かせください！》

「やらない後悔よりは、やった後悔の方がいい！」やらなければ、絶対にずっと後悔します。私たちも、色んなパターンを考えました。もちろん、式を挙げたことで何かあったときも、自分を責めてしまうとは思います。ただ、「やる」と決めたのであれば、安全対策など、できることはすべてやり切ります！後から「これもやればよかった」では、ゲストの皆様にも失礼なので、色々調べて、準備をしてきました。

正直、マイナスな声がなかったわけではないですが、そんな中でも、「楽しみにしてるね！」「絶対行くからね！」と言ってくれる友人がいてくれて、自分たちにとって大切な人たちとのつながりを再認識できたことが、何よりもうれしいです。友人にとっての自分が大事な存在だ、ということにも気づけたし、自分たちにとってもかけがえのない存在になりました。

お互いの話し合いの中でも、やるかやらないか、で揉めたことはありませんでしたが、お互いに思っている根底が一緒なのは変わらなかったので、迷ったけど、似ている考えだったからこそ、相手の話を聞いて「やっぱりやろう」自信になりました。お互いの意思確認をできたことで、味方になってくれたし、安心もした。

相手の存在がとても心強かったです。

不安になったときも、彼が後押ししてくれて、嬉しかったです。どちらかというと私がネガティブで、「こうなったらどうしよう？」と言うと、ポジティブな彼に、「そうならないようにどうしよう？と考えればいいじゃん！」と言ってくれるので、私も頭を切り替えられたのだと思います。可能性が0なら仕方がないけれど、そうではないのならどうしたらできるか？を考えるようにしました。なるべく、嫌なことは考えず、楽しいことを考えるように。

そんな大変なことを乗り越えたからこそ、「この人を選んで良かった」と思える経験になりました。